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クリス・“マッカ”・マコーマック

トライアスロン世界選手権4回優勝

日付 — 2012年11月26日

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—クリス・“マッカ”・マコーマック

トライアスロン世界選手権で4度も栄冠を手にしたクリス・マコーマックは、すでに20年あまりもプロのアスリートとして活躍しています。著書 『I’m Here to Win』 はニューヨークでベストセラーとなり、現在はオーストラリア、ロサンゼルス、チューリッヒを行き来しています。プロのトライアスロン大会で史上最多の優勝経験を持つクリスは、2011年、スポーツの歴史において最も優秀なトライアスロン選手に選ばれました。

スポーツ選手としてクリスは持久力の限界を高め、さらに上を目指しています。年齢は関係ありません。勝利とは意志の力であり、成功は身体能力ではなく、優れた頭脳によってもたらされます。クリスにはタリア(8才)、シエナ(5才)、フリン(1才)という3人の子供がおり、幸せな結婚生活を送っています。

Macca's Vitals

決して自分に限界を設けないこと。
誰もが無限の可能性を秘めているのです。

トレーニングの最大の課題は何ですか?
私にとってトライアスロンで一番大変なことは、どのような状況にも対応できる柔軟性を備えることです。トライアスロンという非常に専門性の高いスポーツに挑戦する上で、レースの距離や方法に関わらず、常に勝利を手にすることができるよう必死で努力を続けています。私の最大の弱点は湿度の高い環境でのレースです。そのため、自分の体がどのように反応し、そのような状況で最大限の力を出すにはどうすべきかを理解することが重要です。ハワイのアイアンマンレースで、これほどの優勝回数を達成するのは至難の業でした。スポーツ科学者たちは、私の身体ではこのようなレースで競争することはできないと言いました。私の生理機能がレース向きではないと。そこでこの問題の解決策を求めるうちに、自分の可能性を信じることにしたのです。しかし、誰もが無理だと言う中で、そうした信念を持ち続けることは実に困難でした。今では、人はあなたができることではなく、できないことに注目して指摘するものだと悟っています。

今までで最高の達成は?
アイアンマン・ハワイ世界選手権での2回の優勝です。スポーツ科学者たちは皆、口を揃えて私の優勝はありえない、無理だと主張しました。オリンピックの長距離レースに専念し、金メダルを目指すべきだと言うのです。しかし、ハワイのレースは子供の頃からの最大の夢でした。ですから、誰もが無理だと言ったにも関わらず、このレースで優勝できたことは私にとって非常に特別な意味があります。まさに、最大の達成と言えます。

十分なトレーニング時間をどのように確保していますか?
私のライフスタイルでは、トレーニングの時間を見つけることは簡単です。日々の生活が運動と健康管理を中心に回っているからです。健康的で、競争のチャンスに恵まれたライフスタイルを送り、自分の可能性の限界を発見できることはとても幸運だと思っています。耐久レースほど、人間の能力が試される機会はありません。やみつきになります。

スポーツに取り組む人々にアドバイスをお願いします。
決して自分に限界を設けないこと。誰もが無限の可能性を秘めているのです。挑戦を楽しんでください。個人的な冒険には非常に大きな見返りがあります。ぜひその経験を満喫してください。楽しみながら、大きな夢を持ち、実現を目指してほしいです。

スポーツへの情熱を駆り立てるものは何ですか?
私は競争心が強いタイプであり、これまでもずっとそうでした。私のやる気の源はこの競争心だと思いますが、この数年間で自分自身をより深く理解するようになり、それにつれて動機にも変化が生じています。現在は、自分がどこまでやれるかを知りたいという自己中心的な探究心に突き動かされています。どのくらい迅速に、どのくらい速く、どのくらい完璧になれるのか。理にかなっているかどうかはともかく、自分で納得できる完璧な状態を実現したいという意欲に駆り立てられています。人々は常に限界を意識して、何が可能で何が不可能かを私に教えようとします。しかし、私はさらに上をいく方法を見出すために努力を続けるつもりです。私は、こうしたプロセスのすべてがたまらなく好きです。結果ではなく、経過を重視するタイプなのです。レースで優勝し、自分のスピードを証明することで、自分自身を驚かせていきたいと考えています。わくわくしますね!

競技の前には必ず作戦や手段を考え、精神的な調整をしますか?競争相手やチームメイトに対し、いい意味でのライバル意識を感じますか?
私は競争心が強い人間なので、ライバルとの戦いに意欲を燃やしています。私を知る人なら誰でも、競争心こそが私の個性の大半を占める特徴であるとわかっているはずです。私は非常に知性的なアスリートであり、それが最大の強みであると信じています。思考し、戦略を立てるのです。ライバル関係とは相互関連によって発展していくものですが、私は対立を恐れて逃げるタイプではありません。うまくコントロールする方法さえ知っていれば、競争心は非常に有益なはたらきをしてくれます。私は世間の注目を集め、達成を望む目標を明らかにすること、そしてそれを声に出して表明し、追い求めるという姿勢を何よりも大切にしています。スポーツというもの、特に勝利を目指すということは自己中心的な取組なのです。優勝者はたった一人しかいません。すなわち、その根本には自分が一番になりたいという欲求があります。優勝の座を他人と分かち合うわけにはいきません。このことを心から納得し、その理論に従って勝利を目指すなら、ある程度利己的にならざるを得ないのです。夢を想い描くことと、ライバル意識は大切です。ただ、勝利を目指す場合には自己管理を忘れないこと。常に自分の感情と運命をコントロールするように心がけてください。不安になると、心に疑念が忍び込んできます。そうすると、失敗に対する恐怖心がガン細胞のように増殖し、抑えがきかなくなってしまうのです。こうした状況はぜひとも避けたいものです。私を知る人は皆、これこそが私の最大の強みだと言います。すなわち、コントロールを失わず、集中力と意欲を保つ能力です。

毎回のレースの後、パフォーマンス改善のための反省を行ないますか?
常に学び続け、参加したすべてのレースから教訓を得ます。学習にあたって特に重要な点は、自分自身に対して正直であり、自らの成功と失敗に残酷なまでに率直に向き合うことです。エゴを捨て、自己を見つめる必要があるのです。どんなレースも学習のチャンスであり、すべての競争相手から何かを学び取らなければなりません。私は常に学び続けています。実際、もう何も学ぶべきものがないと感じた時が、引退の時になるだろうと思っています。そうなるのは何年も先のことですが。

スポーツは人生の基盤作りに役立つと思いますか?
私は、スポーツとは人生のようなものだと思っています。自分が目指す場所とは違うところに行きつく場合もあれば、どんなに大きく感じられる障害でも必ず乗り越えられるということを教えてくれる貴重な旅路でもあります。時間をかけて一生懸命に努力しなければなりませんが、戦い続ければ壁を突き破ることができるのです。スポーツは失敗への対処方法を教えてくれますし、スポーツに取り組む人はよりバランスの取れた人格を持ち、自分自身と正しく向き合い、人生における自分の役割を理解していると私は思います。人生全てを象徴するようなスポーツはありませんが、私にとってはトライアスロンと耐久レースがそれに近い存在です。苦しく、厳しく、変化に富んでいる。自分が認識している以上の力を発揮しなければならず、次から次へと試練が訪れる。アイアンマンレースや耐久レースに何度出場しようとも、必ず困難にぶつかり、傷つく羽目になる。まるで人生そのもののように、まったく先が読めません。だからこそ、私はこの競技に夢中なのです。

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