2019年夏、念入りにレストアされ、独自のシルバークローム仕上げを施されたスピットファイアが、ロンドンを起点に世界一周飛行に旅立ちました。IWCシャフハウゼンは、「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」遠征をメインパートナーとして支援します。
「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトが英国に到着し、ヒーローたちが無事帰還
パイロットのスティーブ・ボルトビィ・ブルックスとマット・ジョーンズのふたりが、スピットファイアでの史上初の世界一周飛行を成功させ、航空史にその名を刻みました。ボルトビィ・ブルックスとジョーンズは、この壮大なプロジェクトをスタートさせてからきっかり4ヶ月後となる12月5日、クリスマスに遅れることなくグッドウッドに着陸し、熱狂的な出迎えを受けました。
このプロジェクトのメインパートナー兼オフィシャル・タイムキーパーを務めるという栄誉に浴したIWCシャフハウゼンは、クルーの驚異的な偉業を祝いたいと考え、グッドウッド飛行場で心のこもったホームカミングパーティを開催。スピットファイアが着陸した際には、パイロットの友人たちや家族、IWCの経営陣、そしてサポートクルー全員がその場に居合わせました。IWCのブランドアンバサダーを務めるデビッド・クルサードも顔を見せ、大胆不敵なふたりのパイロットの英国帰還を迎えました。
チーフパイロットのジョーンズは次のように語っています。「こんなに盛大に出迎えていただき感激です!苛烈を極めた今回の飛行の後に、任務を完了させてグッドウッドに戻ってこれて、まるで夢を見ているかのような気分です。風景、私たちが訪れた場所、私たちが出会った人々は、まさに人生を変えてしまうものでした。自由の女神を過ぎてから、ロシアの凍てついた氷原、アジアのジャングルの上空を進んだ私たちは、最高にゴージャスなスピットファイアに座ったままで、地球のあらゆる美しさを目にするという幸運に恵まれ、忘れ得ぬ体験をしました。」
さまざまなタイムゾーンを旅したボルトビィ・ブルックスとジョーンズの腕には、「パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・スピットファイア “ロンゲスト・フライト”」(Ref. IW395501)が輝いていました。回転させて異なるタイムゾーンの時刻にセットできるベゼルが特徴のこの特別なタイムピースは、今回のプロジェクトのオフィシャルウォッチでもありました。
詳しくはこちらをお読みください。また、IWCのパートナーシップについてはこちらをご覧ください。
「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトがヨーロッパを横断し帰還間近
クレタ島を発ち、「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトは今週、ヨーロッパへの帰還に向けてペースを上げました。ギリシャとイタリアの上空を越え、記録を塗り替える旅が有終の美に向かっていく中、パイロットたちは着実に飛行距離を伸ばしていきました。
「4ヶ月近くに及んだ常に緊張を強いられる旅の後、クレタ島に到着したことで、自分たちがまさに必要としていた“励まし”を与えてもらいました。それは私たちにとって素晴らしい瞬間となりました。特に、何週間も砂漠の上を飛んだ後、眼下に緑の草原が広がっているのを見たときは感激しました。翌朝、急いで北に向かい、ようやくアテネに着陸しました。激しい雷雨に行き手を阻まれましたが、幸い遅れも短時間で済みました。予定外の待ち時間の後、コックピットに戻りました。
「早朝にスタートしたことが功を奏して、すぐにイタリア沿岸を移動することができました。プロジェクトの最後の主要な海上飛行を無事終えられたのです。ペスカーラでの休憩後、パドヴァへとひたすらに進みました。ここではヘリコプターや攻撃機のAMX、戦闘機のタイフーンを伴ったイタリア空軍が、しばらく並走してくれるという栄誉に浴しました。
「残念ながら、風がかなり強くなってしまったため、数日間パドヴァに着陸したままの状態が続きました。しかし、土曜日になると天候も好転したため、アルプスを越えてドイツのベルリンに向かうことが可能になったのです。今回は何度かの中断があったものの大きく前進することができ、帰還はもうすぐそこだという気持ちを強くしました!」
次回の寄航予定地:オランダ
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトが、砂漠での小休止を経てヨーロッパに帰還
「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトの最新の行程は、チームにとって重大な節目となり、素晴らしい成果をもたらしました。これまでで最長の飛行を完了したパイロットたちは、出発前の最終メカニカルチェックのためにバーレーンでしばしの休憩を楽しんだだけでなく、エジプトのピラミッドとの忘れられない遭遇の機会にも恵まれ、そしてついに8月以来となるヨーロッパの土を踏むことになりました。」
「Bladesによる航空ショーを含む、アブダビでの壮麗なIWCのイベントに参加してすぐにバーレーンへと向かいました。スピットファイアが砂漠の上を飛行する様子は、目を見張るものがありました。到着すると、我々はシェイク・イサとシェイク・モハメドから盛大な歓迎を受けました。彼らはしばらく飛行機を見学し、クルーとの会話を楽しみました。」
「すべてのチェックが完了した後、我々はコックピットへと戻り、クウェートを経由してヨルダンのアカバに到着しました。そこに到達するためのフライトは、このプロジェクトで最長の距離です。720海里という並外れた距離の飛行は、3時間20分を超えるノンストップフライトとなりました。当然、肉体的にはとても疲れました。しかし、スピットファイアの翼の上に広がる美しい光景を目にして、その甲斐があったと思えるものでした。」
「我々はヨルダンからエジプトへと進みました。そこでは、ピラミッドの上を飛行するという信じられないような機会を持つことができました。チーム全員にとってまた一つ、忘れられない体験が増えました。この後の過酷な飛行に備えて、エジプトの町、マルサで少しの間休憩を取りました。そこから、地中海を渡ってギリシャ最大の島であるクレタ島に位置する、イラクリオへと移動しました。我々はヨーロッパの土を再び踏むことができたことに大きな喜びを感じ、最終目的地への旅立ちを心から楽しみにしています。」
次回の寄航予定地:イタリア、スイス
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
「シルバースピットファイア – The Longest Flight(最長飛行)」プロジェクトが、インドでの冒険を経て中東に到着
先週のアップデートでは、「シルバースピットファイア – The Longest Flight(最長飛行)」プロジェクトが日本からミャンマーに向かう旅程について詳しくお伝えしました。同機はその後も順調に前進を続け、これまでに16,666海里を越える距離を飛行してきました。11月の最初の行程では、いくつかの問題があり進行がやや遅れたものの、パイロットのスティーブ・ボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズは新記録の樹立を目指すこの挑戦を精力的に推し進めてインドとパキスタンの旅を終え、中東に到着しました。
「この行程は美しいミャンマーで幕を開け、ヤンゴンからマンダレーへと飛行しました。その先はバングラデシュのチッタゴンに立ち寄る予定でしたが、間もなく視界が非常に悪くなることが判明したため着陸を断念し、その極めて美しい景色を上空から眺めるにとどまりました。このような過酷な旅の後で、やっとインドのコルカタに到着した時はとても嬉しかったのですが、視界がさらに悪化してどうすることもできず、予定よりも1日長く地上に留まることとなりました。」
「ナーグプルでは、インド空軍のホストの皆さんが私たちを温かく迎えてくださいました。彼らの優しい心遣いには本当に感謝しています。特に、若干の問題に直面して滞在を1日延長した時には、その親切が身に沁みました。すべての問題が解決してから、ようやく私たちはコックピットに戻り、ジョードプルに向かうことができました。この都市に滞在している間は、私たちの冒険を飛行関連の展示に加えてくれていた当地の博物館を訪問したり、宮殿でマハラジャとマハラニから温かい歓待を受けたりと、楽しい時間を過ごしました。さらに、まさにこの都市の上空で、私たちの美しい飛行機を撮影するというすばらしい機会にも恵まれました。これこそ、私たちのインド滞在で最も印象深い出来事でした。」
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
「シルバースピットファイア – The Longest Flight(最長飛行)」プロジェクトが、短い休息を終えて再びアジアの空へ
「シルバースピットファイア – The Longest Flight(最長飛行)」プロジェクトは、8月に出発してから数千海里の距離を飛び、大西洋、米国、カナダ、ロシア、そして日本へと順調に旅程を辿ってきました。出発から約3ヵ月後、パイロットのスティーブ・ボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズは2週間の休暇を経て、新記録の樹立を目指して冒険の後半に挑みます。最近ミャンマーに到着した2人は、コックピットに復帰したことを嬉しく思っています。
「この冒険の後半に臨む前に、2週間の休息を取れて本当に良かったです。ずっと待ち望んでいた家族や友人との時間を楽しみ、任務に戻る前にエネルギーを充電することができたと感じています。」
「私たちの休暇中、G-IRTYは日本の花巻空港に格納されていました。この航空機は50時間のメンテナンス点検を受けていたため、私たちが休暇を取っていた間も、プロジェクトは完全に停止していたわけではありません。同機は万全のコンディションで点検を終え、私たちも冒険の次のステージに向かう準備が整いました。」
次回の寄航予定地:アブダビおよびバーレーン
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトが、ロシアを越えて日本へと向かう航路で悪天候に遭遇
「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトに挑む、パイロットのスティーブ・ボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズ。第8週目に向けて準備を進める2人は、すでに先例のない世界一周飛行の中間地点を通過しました。この壮大な冒険の達成を目指し、ロシアを越えて日本へと向かう航路において、2人は悪天候を避けながら1週間半におよぶ過酷な旅程を余儀なくされました。
「前回の移動はサハリン諸島への短距離飛行となるはずでしたが、再び悪天候に遭遇してしまいました。そのため私たちはG-IRTYを離れ、補助パイロットを務めるイアン・スミスに操縦を委ねることとなりました。私たちは補助機であるPC12に乗って日本の新千歳空港に飛び、そこで同機の整備点検を受けました。その後の日曜日にイアンが私たちの大切なスピットファイアを日本へと運び、私たちはそこから東京近郊の龍ケ崎市を目指して旅を続けました。残念ながら、台風17号の影響でその計画を実行できなくなったため、私たちはやむなく花巻市へと進路を変更し、暴風雨の通過を待たねばなりませんでした。」
「これまでの旅は、本当にすばらしいものでした!早ければ10月8日から始まる第2区間に向けて、現在は数週間の休暇を取り、準備を進めたいと思っています。次の行程では、アジアを越えて中東へ向かい、最終的にヨーロッパへと到達する予定です。この先の冒険もどうぞお見逃しなく。」
次回の寄航予定地:アジア
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
The Longest Flight(最長飛行):第5週
「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクトの第5週目、パイロットのスティーブ・ボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズは、カナダに戻った後、慌ただしくアラスカへと旅立ちました。予定より6日も早い到着だったにも関わらず、彼らは現在、このミッション初となる大幅な立ち往生を余儀なくされています。悪天候によって、ロシアに出発することができないのです。
「カナダに戻って過ごした素晴らしい数日とアラスカへの出発について話す前に、私たちはアメリカを旅している間に受けた皆さまからのサポートに感謝を述べたいと思います。たとえば、オレゴン州のマドラスでは、出発時にP-47 サンダーボルトと一緒に飛行することができました。これは私たち全員にとって最高の体験でした。」
「G-IRTYがシアトルのペインフィールド空港で50時間の点検を正常に完了した後、私たちはカナダへと旅立ちました。最初の着陸地はケロウナでした。そこで私たちは復元されたタイフーン戦闘機を目にしたのです。近いうちに、この戦闘機が再び空を飛ぶのを目にすることができるのはもちろん、旅の途中で航空機の修復に対するこのような情熱に触れられたのは、非常に良い経験となりました。」
次回の寄航予定地:ロシア
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
The Longest Flight (最長飛行):第4週
8月にイギリスでスタートした「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」プロジェクト。パイロットのボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズの飛行距離は6,449海里に到達しました。前例のない世界一周飛行は5週目に突入しています。2人のロサンゼルス滞在と、その後のアメリカ西海岸を北上する道のりについて詳細を聞きました。
「ラスベガスからサンタモニカに到着して、素晴らしい数日間を過ごしました。滑走路が街のちょうど真ん中にあるため、私たちは数多くの家や裏庭のすぐ側を通り過ぎて着陸したのです。多くの人々が美しいスピットファイアを見ようと集まってくるのを目にしました。それは私たちにとって最高の歓迎で、彼らにとっても素晴らしい体験だったでしょう!」
「ロサンゼルスへの旅は有名なハリウッドサインに敬意を表しなければ終われないと思い、Pursuit Aviationの友人たちと並んで飛行するという、貴重な体験をしました。それは、シルバースピットファイアが銀幕に登場したかのような完璧なシチュエーションでした。こうして私たちはロサンゼルスに別れを告げました。」
次回の寄航予定地:カナダ、ロシア
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
The Longest Flight(最長飛行):第3週
パイロットのスティーブ・ボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズが、伝説的な世界一周飛行に旅立ってからちょうど3週間が経ちました。象徴的なスピットファイアでニューヨークから飛び立った2人のスケジュールは慌ただしく、米国を横断する途中にテキサス、ラスベガスに立ち寄り、サンタモニカで最後の数日を過ごしました。
「タフな1週間でした!マンハッタンのビル群に別れを告げ、自由の女神に手を振ってさようならを言った後、私達はさらに数千メートル上昇しました。幸運なことに、天気は私達の味方でした。数日間におよぶ順調な飛行を経てビーバー郡までたどり着き、そこから先へ進んでいます。」
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
The Longest Flight(最長飛行):第2週
伝説的な冒険もついに第3週に入ろうとしています。ここで、「シルバースピットファイア - The Longest Flight(最長飛行)」のこれまでの歩みをお話しいたします。大自然が広がるグリーランドとカナダを経て、大都市ニューヨークへとたどり着いたパイロットのスティーブ・ボールトビー・ブルックスとマット・ジョーンズ。二人は感動的な景色と人々の熱い歓迎を受け、前人未踏のチャレンジをさらに進めようとしています。
「整備と点検を終えて万全な状態になったG-IRTYに乗って、ニューヨークへと向かいました。1,000フィートの高度でハドソン川沿いに南下していくと、マンハッタンのビル群と自由の女神が遠くに見えてきました。それは本当に、素晴らしい景色でした。現実とは思えないほど美しく、本当に達成できたことが自分でも信じられないくらいでした。あの時の感動は忘れられません」
次回の寄航予定地:ファロン、追ってロサンゼルス
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
IWCがシルバースピットファイアの出発を記念
IWCシャフハウゼンとボールトビー・フライト・アカデミーは、アビエーション・アドベンチャー社と共同で、「シルバースピットファイア – The Longest Flight (最長飛行)」の公式スタートをグッドウッドで祝福しました。念入りな修復を終えて輝きを放つスピットファイア機が、400人以上のゲストの鳴り響く拍手に見送られながら、世界を巡る前代未聞のフライトに旅立ちました。IWCはメインパートナー兼オフィシャル・タイムキーパーとしてこのミッションを支援しています。
過去の2年間、12人以上の専門家がスピットファイア MK IXの修復に取り組んできました。本機は元々、1943年にキャッスル・ブロムウィッチで製造されたものです。7月に複数回行われたテストフライトが無事完了したことを受けて、「シルバースピットファイア」はついに今日、チチェスター・グッドウッド空港を飛び立ち、待ちに待った世界一周飛行を開始しました。アイコニックな英国の戦闘機を操縦し、この冒険の第一区間を飛ぶのは、ボールトビー・フライト・アカデミーの共同創設者であるマット・ジョーンズです。
詳細はIWCプレスラウンジでご覧ください。
ぜひ、ライブでフライトの最新情報をご確認ください。パートナーシップの詳細はこちらからご覧いただけます。
“シルバースピットファイア”:アイコニックな飛行機の復元が完了
IWCシャフハウゼンおよびボールトビー・フライト・アカデミーは、“シルバースピットファイア”の復元が完了したことを大きな喜びとともに発表いたします。独特な表面はポリッシュ仕上げを施したアルミニウム製で、この英国の戦闘機を象徴するシルエットをこれまでに無い形で強調しています。新たに「G-IRTY」として登録された“シルバースピットファイア”は、8月から始まる前例のない世界一周飛行に備えて、今月はテストフライトを行っています。
その他の記事
IWCの「ビッグ・パイロット・ウォッチ」:大きく羽ばたくとき
ビッグ・パイロット・ウォッチ:大きく羽ばたくとき
不朽の名作、「ポルトギーゼ」
マイケル・フリードバーグが「ポルトギーゼ・パーペチュアル・カレンダー」の歴史を辿り、「完璧な腕時計」と称される理由を探ります。
IWC ニュース&イベント
IWCシャフハウゼンのニュースやイベントに関する情報をいち早くお届けします。こちらをクリックして詳細をご覧ください。