潮汐表示機能
潮の満ち引きは、その壮大な魅力でいつの時代も人々の心を捉えます。波は1日に2回海岸から遠ざかり、やがて必ず戻ってきます。この自然現象は、月、地球、太陽の間に存在する引力と遠心力の複雑な相互作用によって発生します。満潮が発生する間隔は、常に12時間24分ちょうどとなっています。例えば、午前0時に満潮が訪れた場合、次の満潮は午後12時24分に発生します。「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・ムーン&タイド」は、次の満潮が訪れる時刻のわずかな推移を文字盤上に表示します。次の満潮が発生するまでの12時間24分の間に、表示ディスクが12時間目盛りの上で24分進みます。この動きに必要なエネルギーは、ベースムーブメントのアワーピニオンから供給されます。精密な計算に基づき3個の歯車で構成される減速ギアが、潮汐ディスクの回転速度を落とし、軸を中心に14.76日ちょうどで1周するように制御します。キャリバー82835に組み込まれたこの潮汐表示モジュールには、49個の部品が使われています。