IWCシャフハウゼン
IWCシャフハウゼンの時計は、何世代にもわたってご愛用いただけるように作られつくられています。独自のクラフツマンシップと幅広い比類ない技能と深い歴史的知識をもつ当社のヴィンテージ時計技師は、1868年以来当社の工房で製造されてきたあらゆる時計の修復と修理に誇りをもって取り組んでいます
ヴィンテージ時計の修復作業は複雑で、多くの専門知識、豊富な経験、職人技を必要とし、その中にはまだ一部の専門家しかマスターしていないものもあります。修復の目標は、常に 時計を当初の状態に戻すことにありますです。これには、技術的な側面(ムーブメントや複雑機構など)と美的な側面(ケース、文字盤、針の外観など)の両方に当てはまります。各プロジェクトは、ヴィンテージ時計を専門とする当社の時計職人による徹底的な診断と検査から始まります。あ 次に、お客様のご要望をお伺いした上で、詳細なお見積もりを作成します。非常に複雑な作業が関係してくることから、修復が終わるまでに数か月から1年以上かかることもあります。
修復にあたっては、時計がつくられたときの当初の基準を満たせるよう、ケース、文字盤、針が入念にオーバーホール美化されます。多くの時計が世代から世代へと受け継がれており、オーナーも特別な感情を抱いています。ご希望であれば、時計の個性となっている使用の痕跡 や古色は、あえて修復しません。特に困難なのは、文字盤の修復です。文字盤は酸化することが多い為く、オーバーホールの際にはさまざまな複雑な作業が必要になります。 高度な作業技法を有する当社では、古いエナメルの文字盤も修復し、その美しさを取り戻すことができるのです。
当社では、常に、当初のパーツをなるべくそのまま使用して、再生美化しようと務めています。しかし、何年も前にパーツが非正規のパーツに交換されていたり、IWC以外の工房によって低レベルの 修理が実施されている場合もあります。こうした 場合は、該当するパーツを当時の純正スペアパーツに交換します。こうしたパーツがもう入手できない場合は、当社の時計技師が古い機械と職人技を駆使し、労を惜しまずに手作業でパーツを製造します。たとえば、ある時計技師の旋盤を用いて、テン真と呼ばれる小さな軸をつくったこともあります。さらに、ケースの修復では、パーツをつくり直して望ましい均整美が得られるよう、入念な金細工が必要になることも少なくありません。
ヴィンテージ時計を専門とする当社の技師は、修復の際に最高の結果を得るために、シャフハウゼンで製造されたすべてのムーブメントと時計のオリジナル文書、および数百万のオリジナルスペアパーツを含む当社の膨大なアーカイブにアクセスすることが可能です。