「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」では、IWCで初めて1つのサブダイヤルにアワー・カウンターとミニッツ・カウンター、そしてムーンフェイズ表示が統合されました。これを実現したのは、新開発のIWC自社製キャリバー89630です。シルバーメッキまたはゴールドメッキが施されたディスクが輝く月を表し、これが回転することで、ディスク上の丸みを帯びたダークブルーのパーツが月の影として姿を現し、月が満ち欠けする様子を再現します。背景のダークブルーにホワイトゴールドの粒子が散りばめられ、サブダイヤルは一面に星が輝く夜空のように見えます。
ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ
REF. IW392101
特徴
- 機械式クロノグラフ・ムーブメント
- 日、曜日、月、4桁の西暦、永久ムーンフェイズを表示する永久カレンダー
- ストップウォッチ機能(時・分・秒)
- 12時位置に同軸上に組み合わされたアワー・カウンターとミニッツ・カウンター
- フライバック機能
- 秒針停止機能付きスモールセコンド
- 縁に超精密調整ネジのついたグリュシデュール®*ベリリウム合金製インデックスフリー・テンプ
- 18Kレッドゴールド製ローター
- サファイアガラスのシースルー裏蓋
ムーブメント
- IWC自社製キャリバー:89630
- 振動数:28,800回/時(4Hz)
- 石数:51
- パワーリザーブ:68時間
- 巻上げ方式:自動巻き
時計
- 素材:18Kレッドゴールド製ケース、シルバーメッキの文字盤、サントーニ社製ダークブラウンのアリゲーター・ストラップ、18Kレッドゴールド製フォールディング・クラスプ
- ガラス:アーチ型のエッジと両面反射防止加工を施したサファイアガラス
- 防水:3気圧
- 直径:43mm
- ケース厚さ:15.5mm
クルト・クラウスから得たインスピレーション
「弟子が師を凌ぐことができなければ、それは情けないことです。」かつて、レオナルド・ダ・ヴィンチが彼の師匠に向かって言ったと伝えられている言葉です。その同じ思いを胸に、IWCの技術者たちは、IWCの時計師であり発明家でもあったクルト・クラウスが生み出した永久カレンダーの改良に挑みました。キャリバー89630の開発に当たり、IWCの時計師たちは、何度も何度も昔の設計図をひも解いては、そこから答えを見出そうとしました。というのも、一つ非常に高度な課題があったからです。従来、永久カレンダーに使用されていたIWC自社製キャリバー52610では、「12時」位置でムーンフェイズ機構を駆動していました。クロノグラフのアワー・カウンターとミニッツ・カウンターをそこに配置すると、針がムーンディスクの真ん中を貫通することになってしまいます。一方、クロノグラフ・ムーブメント、キャリバー89360にはムーンフェイズのためのスペースがありません。そこで設計された新しいムーブメント、それが、IWC自社製キャリバー89630です。クロノグラフのダブルカウンターとムーンフェイズの機構を統合し、両機能を1つのサブダイヤルに表示することに成功しました。
モダンなタイムピースに均整のとれたデザイン
直径43mm、厚さ15.5mmのケースを備えた「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」は、印象的かつ均整のとれたデザインを特徴としています。リューズと2つのボタンは円筒形で、1985年に登場した「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー」に備えられていたプッシュボタンほど丸みを帯びてはいません。手首に合わせて動く大きなラグとも、調和がとれています。表示内容が多いにもかかわらず、文字盤もすっきりと読み取りやすくなっています。その理由の一つとして挙げられるのが、「12時」位置に置かれたクロノグラフ積算計兼ムーンフェイズ表示の背景色として、ダークブルーが使用されている点です。文字盤と他3つのサブダイヤルが、レッドゴールド製モデル(Ref.IW392101)ではシルバーメッキ、ステンレススティール製モデル(Ref.IW392103)ではスレートカラーであるため、それは文字盤上ではっきりと浮き上がります。
弟子が師を凌ぐことができなければ、それは情けないことです。
レッドゴールド製モデルでは、ケース、ラグ、リューズ、プッシュボタンが18Kのソリッド・レッドゴールド製です。サントーニ社製ダークブラウンのアリゲーター・ストラップにも、ゴールドのフォールディング・クラスプが使用されています。ステンレススティール製モデルにはブラックのアリゲーター・ストラップを組み合わせ、スレートカラーのカウンターにロジウムの面取りを施し、デザインの特徴である「円」をさらに強調しています。サファイアガラスのシースルー裏蓋を通しご覧いただけるのは、ブルースティール製のビスや、レッドゴールド製ローター、そして様々な仕上げ装飾を備えるムーブメントです。68時間のパワーリザーブを備えるIWC自社製クロノグラフ・ムーブメント、キャリバー89630がはっきりとその勇姿を見せます。その動力源は、IWCが誇る二重爪自動巻上げ機構から供給されます。
クロノグラフの表示をエレガントに
クロノグラフの機能についても、設計者は妥協を許しませんでした。「12時」位置に配されたサブダイヤルにアワー・カウンターとミニッツ・カウンターを統合し、時刻を読むように計測タイムの読み取りができるようになりました。独立した2つの積算計を設けるより、はるかにエレガントな解決方法と言えるでしょう。計測タイムは、センターから伸びる青いクロノグラフ秒針を使って、8分の1秒までの正確さで計測することができます。クロノグラフの操作は2つのボタンを使って行います。計測のスタート、ストップ、リセットに加え、計測中の針を直接ゼロ位置に戻すフライバック機能も搭載されています。ムーブメントの優れた設計により、クロノグラフ機能を継続的に使用しても、68時間のパワーリザーブが大幅に短縮されることはありません。
高精度の複雑機構
永久カレンダーでは最高の精度が実現されました。実際の月の満ち欠けと表示との間に生じる差が、577.5年間にたった1日分と言う正確さです。「3時」、「6時」、「9時」の各位置に設けられた、文字盤と同色の3つのサブダイヤルで表示される永久カレンダーは、時計回り順に、日付、月、曜日です。4桁の西暦は文字盤の左下にある小さな窓に表示されます。機械的にプログラミングされたカレンダーが、月ごとに異なる日数はもちろん、閏年まできちんと計算します。しかし、2100年、2200年などと100年に1度だけ、本来4年ごとにあるべき閏年がなく、その年にだけ時計師が日付を3月1日に切り替える作業が必要となります。また、2300年には、現在使用されている「20」、「21」、「22」の数字が記載されたセンチュリースライドを、2300年から2599年に対応する新しいものと交換する必要があります。
ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ
REF. IW392103
特徴
- 機械式クロノグラフ・ムーブメント
- 日、曜日、月、4桁の西暦、永久ムーンフェイズを表示する永久カレンダー
- ストップウォッチ機能(時・分・秒)
- 12時位置に同軸上に組み合わされたアワー・カウンターとミニッツ・カウンター
- フライバック機能
- 秒針停止機能付きスモールセコンド
- 縁に超精密調整ネジのついたグリュシデュール®*ベリリウム合金製インデックスフリー・テンプ
- 18Kレッドゴールド製ローター
- サファイアガラスのシースルー裏蓋
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