ミッション「ポラリス・ドーン」の帰還
IWCシャフハウゼンが支援する民間宇宙飛行ミッションとして打ち上げられた、「ポラリス・ドーン」が、9月15日、無事地球に帰還しました。広大で神秘的な宇宙に着想を得てデザインされ、正確な時を刻みながらクルーと共に宇宙を旅した4つのクロノグラフは、12月にクリスティーズによってオークションにかけられ、その売り上げは小児がんなどの研究・治療を行うセントジュード小児研究病院®への寄付金となります。
IWCシャフハウゼンは、「ポラリス・プログラム」の一環として計画されている3回の宇宙飛行のうち、最初の飛行となる商業宇宙飛行ミッション「ポラリス・ドーン」の支援ができることを、大変誇りに思っています。このプログラムは、月、火星、さらにその先へと有人宇宙探査を進める上で重要な能力を実証することを目的としており、「ポラリス・ドーン」で幕を開け、SpaceX社のスターシップによる初の有人宇宙飛行でクライマックスを迎える予定です。SpaceX社のファルコン9ロケットは、2024年9月10日午前5時23分(東部標準時)に、フロリダ州NASAケネディ宇宙センターの打ち上げ複合施設39Aから、低軌道周回ミッション「ポラリス・ドーン」を打ち上げました。ドラゴンとポラリス・ドーンの乗組員は、2024年9月15日午前3時36分(東部標準時)にフロリダ沖に無事帰還しています。
ミッションの目標
地上1,400kmでの飛行
ポラリス・ドーンの乗組員は高度1,408.1キロメートルに達し、これは1972年のアポロ17号による月面着陸ミッション以来、人類が宇宙で到達した最も高い高度となりました。
初の商業宇宙遊泳
4人の宇宙飛行士全員が初の商業宇宙遊泳を行い、ミッションコマンダーのジャレッド・アイザックマンとミッション・スペシャリストのサラ・ギリスはドラゴン宇宙船からそれぞれ離れ、SpaceX社の新しい船外活動用宇宙服(EVA)の機動性をテストしました。ミッションパイロットのスコット「キッド」ポティートとミッションスペシャリスト兼医療担当官のアナ・メノンは、船外活動の間、サポート役として宇宙船内に留まりました。この船外活動は、4人の宇宙飛行士が同時に宇宙の真空空間にさらされた、歴史上初めての出来事となりました。
スターリンクの通信システムを試験運転
さらに乗組員は宇宙空間でスターリンクのレーザー通信を成功させ、SpaceX社のミッションコントロールと交信。団結とレジリエンスに関する感動的なメッセージを地球に送信しました。宇宙飛行士のサラ・ギリスは、宇宙空間でバイオリンを演奏しました。
ポラリス・プログラム
「ポラリス・プログラム」の目標は、新しいテクノロジーを実証し、広範な科学的研究を実施することで、人類の宇宙への適応能力、宇宙での生活や活動に関する知識を深め、人類の宇宙飛行技術を急速に進展させることにあります。
「ポラリス・プログラム」は、アメリカの起業家であり、2021年にスペースXが実施した「インスピレーション4」ミッションで司令官を務めたジャレッド・アイザックマン氏によって指揮されました。ジャレッド・“ロック”・アイザックマン氏を筆頭に、クルーメンバーは、スコット・“キッド”・ポティート前米空軍中佐、SpaceX社の宇宙作戦部門リードエンジニアのサラ・“クーパー”・ギリス氏とアナ・“ウォーカー”・メノンによって構成されていました。
契機
「ポラリス・ドーン」は宇宙での研究活動に加え、小児がんやその他の小児疾患を治療するトップレベルの研究機関であり病院であるセントジュード小児研究病院®への募金と、認知度の向上を目指しています。IWCシャフハウゼンとクリスティーズは、「ポラリス・ドーン」とパートナーシップを結び、この目標を支援できることを誇りに思います。
腕時計
IWCシャフハウゼンは、宇宙をテーマにしたクロノグラフ4本をデザインし、寄贈しました。これらのモデルは、正確に時を刻みながらクルーと共に宇宙を旅し、無事に地球へと帰還しました。
限定タイムピース
「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “ポラリス・ドーン”」は、直径44.5mmのホワイトセラミック製ケースを特徴としています。深く艶めくダークブルーのラッカー仕上げの文字盤には、宇宙に広がる無数の星がプリントされ、9時位置と12時位置の2つの積算計には、最大12時間のストップタイムが表示されます。6時位置に配されたスモールセコンド表示には、「ポラリス・ドーン」のミッションパッチを模したデザインがあしらわれています。4つそれぞれのクロノグラフのチタン製のケースバックには、「ポラリス・ドーン」の4人のクルーのうち1人の名前がひとつずつ刻印されています。
アイコニックな白いセラミック
ホワイトセラミックは、IWCの素材に関する専門知識を象徴するものです。このセラミックは、酸化ジルコニウムと他の金属酸化物を混合し、「グリーンボディ」に成形した後、機械加工を施し、炉の中で非常に高い温度で焼結させるという複雑な工程を経て作られます。セラミックは極めて優れた耐傷性と軽さを特徴としており、宇宙ミッション中の極限の環境にも耐え得る時計を製造するにあたり、最適な素材となりました。
オークションにサインアップする
計時の歴史において地球軌道をかつてない高さで飛行した時計を、ご自身の手首に。「ポラリス・ドーン」のクルーメンバーと宇宙ミッションを達成し、地球へと帰還した4つのクロノグラフが、セントジュード小児研究病院®の救命医療への基金を募ることを目的として、オークションへと出品されます。クリスティーズが主催する当オークションは、2024年12月開催予定です。