会社情報

シャフハウゼンから生まれた精密技術

1868年、米国ボストン出身の時計師、フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが「インターナショナル・ウォッチ・カンパニー」(IWC)を設立したのは、スイス時計産業の中心であったフランス語圏地域から遠く離れた、シャフハウゼンという町でした。ジョーンズが目指したのは、米国の先進的な生産技術と、世界に名だたるスイス時計師たちの高度な職人技とを一つに統合することでした。そのために必要な条件をすべて満たしていたのがシャフハウゼンだったのです。近代的な工場用地、ライン川の水流を製造設備の駆動力として利用するのに不可欠な水力発電所、そして何よりも数世紀にわたる時計作りの伝統が備わっていました。IWC第一作目を飾ったムーブメントは、創立者にちなんで「F. A. ジョーンズ・キャリバー」と名付けられ、すぐにIWCに高い評価をもたらすこととなります。

IWC Schaffhausen building header

IWC独自の時計製造

503703 Portuguese Perpetual Calendar 44

マニュファクチュール

IWC への高い評価は、スタッフの卓越した技能によるところも大きいでしょう。ミニッツ・リピーター、トゥールビヨン、永久カレンダーといった複雑機構を含む自社製ムーブメントの製造において、必要な工程のすべてを習得しています。IWC が 1903年から謳う「Probus Scafusia」(プローブス・スカフージア)、すなわち「シャフハウゼンの優秀な、そして徹底したクラフツマンシップ」という卓越性を追求するモットーは、IWC で働く製造技術者や時計デザイナーにとって、大いなる挑戦を意味するのと同時に、その情熱を表す言葉でもあるのです。


150年以上続く卓越性と伝統