エレガンスとエンジニアリングの調和。
フレッシュで洗練された控えめな「ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー」は、IWCシャフハウゼンを代表する複雑機構とポートフィノの特徴的なデザインが融合したモデルです。シンプルな丸型ケース、ローマ数字、そして植字インデックスが特徴の「ポートフィノ」は、クラシックでエレガントな腕時計です。そのピュアなラインにより、カジュアルな装いにもエレガントな装いにも合わせやすい万能モデルです。
永久カレンダーほど、IWC独自の技術アプローチを体現する複雑機構はありません。1980年代にクルト・クラウスによって開発され、巧妙に配置された100点弱の部品から構成されるこのカレンダーは、高度な自律性と使いやすさが特徴です。「ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー」では、この象徴的な複雑機構が18K5Nゴールドとステンレススティール製でポートフィノ・コレクションに復活。ステンレススティール製では初のポートフィノ・パーペチュアル・カレンダーとなりました。
コンパクトで多機能
ケース直径わずか40mmの「ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー」は、IWCの永久カレンダー・ウォッチの中で最もコンパクトなモデルで、あらゆるサイズの手首に完璧にフィットします。IWC自社製キャリバー82100シリーズのムーブメントに統合されたこのカレンダーは、3時、6時、9時位置の3つのサブダイヤルに日付、月、曜日、ムーンフェイズを表示します。小さなインジケーターでは、現在の年が閏年であるかどうかがわかります。もうひとつの特長は、満天の星空を背景に月を表示する永久ムーンフェイズ表示です。。
ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー
至高のエンジニアリング
様々な変則性のあるグレゴリオ暦を腕時計のための機械的なプログラムに変換するという技術的な偉業を成し遂げ、1980年代に独自の永久カレンダーを発表して名を馳せたのが、当時IWCで時計技師のリーダーを務めていたクルト・クラウスです。独立したモジュールとして設計された永久カレンダーは、ベースムーブメントから夜間に1回発信される切り替え信号によって動き、カレンダーの表示はほかの表示と完全に同期します。リューズを回すだけですべての表示を先に進められるため、極めて簡単に使うことができます。
精巧な機械式プログラム
カレンダーモジュールに各月の日数の違いに関する情報を伝えるのが、機械的なプログラムの心臓部にあたる月カムです。エッジ周辺に48個の切り込みを持ち、4年を1サイクルとして作動します。切り込みの中に一つだけほかとは違うものがあり、専用のレバーがその切り込みにはまると、カレンダーが閏年を認識して2月29日が追加されます。この巧妙な機械式プログラムに初めて手動による調整が必要となるのは、2100年です。グレゴリオ暦の変則性の一つとして、本来は閏年となるべき周期でありながら、例外となっているためです。
ダブルムーンフェイズ表示
「パイロット・ウォッチ」と「ポルトギーゼ」コレクションの永久カレンダー搭載モデルの一部には、IWCの革新技術の一つである実用的なダブルムーンフェイズ機能が採用されています。北半球と南半球の現在の月の様子が同時に表示されるため、ロンドンにいてもヨハネスブルグにいても、正確なムーンフェイズを確認できます。特殊な減速輪列を持つこの機構は極めて正確で、実際の月軌道との誤差が577.5年間でわずか1日分という精度を誇ります。
4桁の西暦表示
クルト・クラウスの永久カレンダーは、4桁の西暦表示も初めて実現しました。内蔵された伝動鎖が月歯車を起点とし、年歯車、10年歯車、そして最後にセンチュリースライドへと、次々に作動を連鎖させる仕組みです。センチュリースライドは、100年ごとにわずか1.2mmしか動きません。同じ期間で比較すると、テンプの縁のある一点は、理論上では地球40周分に匹敵する距離を動きます。センチュリースライドが組み込まれた永久カレンダーは、2499年まで機能し続けます。4桁の西暦表示は、「パイロット・ウォッチ」と「ポルトギーゼ」コレクションの一部のモデルに採用されています。