トップガンのカラー展開:
IWCシャフハウゼンのカラーセラミック製ウォッチ
海軍航空からインスピレーションを得たカラーコードを、目を惹くセラミックカラーに取り入れ、美しいモノクロームの時計が生まれました。「トップガン」のカラー展開は、IWC「パイロット・ウォッチ」がもつ機能的なデザインと高い堅牢性を、先進的な素材とケースの開発に関するIWCの豊富なノウハウと融合させたコレクションです。Pantone®の協力を得て開発されたこのコレクションのセラミックのカラーは、複雑な製造工程を経て作られます。極めて高い硬度と耐傷性をもつセラミックは、常に最高のパフォーマンスを求められるウォッチの素材として最適なのです。
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インスピレーションから生まれたセラミックカラー
色彩に関し確かな専門性を誇るパントン®はこの分野の国際的な権威であり、IWC「トップガン」シリーズのカラーコレクションを実現する上でも重要な役割を果たしました。IWCのクリエイティブな専門家たちはパントン®が考案したカラーマッチングツールを使ってインスピレーションを絞り込み、それを具体化することによって、セラミックのカラーを開発しました。IWCとパントン®は、完成したカラーを「IWC オセアナ」と名付けました。
水の色からインスピレーションを得た、どこまでも続く海のブルー
「オセアナ」は、IWCのセラミックカラーのラインナップに加わった最新色です。海軍の制服のブルー、そして、エリートパイロットたちが飛行する下に広がる底知れぬ水の色からインスピレーションを得た、マリンブルーの色合いです。カラーセラミックは、酸化ジルコニウムとほかの金属酸化物を混ぜ合わせ、洗練された製造工程を経て生み出されます。焼成中に色合いが変化するため、原材料の適切な配合を決定するには、数えきれないテストが必要となります。「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガン・オセアナ」はブルーセラミック製ケースとブルーの文字盤を持ち、色を合わせたラバーストラップにはデニム仕上げの布製インレイが付いています。着用しやすい直径41mmのケースの内部では、IWC自社製キャリバー69380クロノグラフムーブメントが鼓動を刻みます。
森の中に溶け込み、手首の上では目を惹くカラー
「パイロット・ウォッチ・タイムゾーナー・トップガン “ウッドランド”」のインスピレーション源は、海軍飛行士の制服と飛行服、またパイロットたちが上空を飛行する広大な森林の風景です。この「タイムゾーナー®」モデルは、モノクロデザインがひときわ目を引きます。綿密なカラーエンジニアリングを経て、すべての部品がセラミック製ケースのカラーに調和しています。ケースバックのリングとリューズにはセラタニウム®を使用。IWCが開発したこの素材は、チタンの堅牢な構造と、セラミックに匹敵する硬さと耐傷性能を兼ね備えています。また、特許を取得したタイムゾーナー®機能により、ベゼルを押しながら回転させるだけで異なるタイムゾーンに設定できます。
卓越したエンジニアリング技術を証明するカラーセラミック
IWCは時計へのセラミックの使用に関するパイオニアです。IWCは1986年、ブラックの酸化ジルコニウムセラミックを使用した「ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ」を発表しました。IWCはまた、ホワイト、ブルー、グリーンなど、セラミックのカラーの開発を推し進める先駆的ウォッチブランドのひとつでもあります。カラーセラミック製のウォッチケースの制作は、卓越のエンジニアリング技術の証。酸化ジルコニウムにほかの金属酸化物を組み合わせることで、セラミックに色を生み出します。それぞれのカラーに異なる原材料と異なる混合の割合が必要になる上、焼成温度や時間など、製造工程での細かな点を色により調整しなければなりません。
砂漠の王、空の帝王
「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガン “モハーヴェ・デザート”」はサンドカラーのセラミックで作られた直径41mmケースを備えています。Pantone®の協力を得て開発されたこのカラーは、海軍飛行士のフライトスーツと、トップガンの飛行訓練学校があるチャイナレイク周辺の砂漠の風景からインスピレーションを得ています。 非常に軽量で耐傷性に優れるセラミックは、「パイロット・ウォッチ」の素材として最適なのです。インデックスと数字を控え目に配したブラウンの文字盤と、布製インレイが付いたベージュのラバーストラップが、セラミックのカラーに調和しています。裏蓋には特徴的な「TOP GUN」のエングレーヴィングが施され、リューズとプッシュボタンにはチタンが使用されています。この「トップガン」モデルを駆動するのは、伝統的なコラムホイール・デザインを採用したクロノグラフ・ムーブメント、IWC自社製キャリバー69380です。
ブラック&ホワイトの美しいコントラスト
「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トップガン “レイク・タホ”」が備えるのは、46.5mmサイズのホワイトセラミック製ケース。アメリカの山岳地帯に位置するタホ湖周辺の、澄んだ水を囲む冬景色にインスピレーションを得ています。漆黒の文字盤とブラックの針が、コントラストの効いたデザインを完成させています。ホワイトセラミックは、セラミックに関するIWCの豊富な専門知識を象徴する素材です。ブラックの酸化ジルコニウムセラミック製ケースをもつ初の腕時計を発表した直後1980年代には既に、IWCはこの色の開発を進めていました。永久カレンダーは機械的にプログラムされ、各月の日数の違いや閏年を別々に認識します。IWCの特徴的な、北半球と南半球の月の様子を表示するダブルムーンフェイズ表示は、実際の月の満ち欠けとの間に生じる誤差が577.5年間でたった1日分という精度を誇ります。
クールでクラシックなルックをつくるジェットブラックのセラミック
IWCが2007年に新しい「トップガン」シリーズを発表して以来、ブラックの酸化ジルコニウムセラミックは同シリーズを象徴する素材となっています。「パイロット ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガン」には、人間工学に基づく直径41mmのジェットブラックのセラミック製ケースに、ブラックの文字盤とブラックのラバーストラップを採用。チタン製のリューズ、プッシュボタン、ケースバックが、スポーティなデザインのウォッチに滑らかさを添えています。搭載されているIWC自社製キャリバー69380を軟鉄製インナーケースが包み、磁場の影響から保護します。どんな場面でも活躍するこのタイムピースは10気圧の防水性を備え、IWC EasX-CHANGE® システムに対応。そのため、工具を使うことなく、ストラップをすばやく簡単に交換できます。
粉末からセラミックのウォッチへ
セラミックはスティールより軽量かつ堅牢で、耐傷性を持ち、ベルベットのような手触りの表面を備えています。このような特性から、腕時計への使用に最適な素材と言えます。工業用セラミックは、ケイ酸塩、酸化アルミニウム、炭化ケイ素などの多結晶粉末を基にして作られます。そうした粉末を混合し、それを「グリーンボディ」と呼ばれる形に成形してから、ケースや部品の形状に削り出します。そして、炉の中で高温で焼成します。この焼成過程で添加剤が蒸発し、非常に安定したセラミック本体が残ります。セラミックは焼成プロセスで3分の1ほど収縮するため、ウォッチケースの製造には多大な労力が伴います。すでにデザイン段階でこの収縮を考慮する必要があるのです。